2010年03月18日

「下流志向」学ばない子どもたち 働かない若者たち

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渋谷に事務所を移してまもなく1年になります。NHK西門のはす向かいと云うと「映像関係にはイイ場所ですね」と皆がいいますが、今のところまだ国営放送から仕事はもらえていません。改めて見渡すと周りはまさしくNHK村でエンタープライズ、アート、サービス、エデュケーショナルと国営放送関連会社群で固められてます。それはそうと代々木公園もすぐとなりです。今日みたいに春の陽気だと昼食後1時間ぐらい代々木八幡⇒明治神宮⇒代々木公園というルートで早足散歩です。これで8000歩ちかくいきます。辛夷(こぶし)の花が満開でミモザも黄色い房花を広げてます。あと1週間もするとサクラの季節です。早いですね。

 日本橋から渋谷に移って通勤時間が片道2時間近くに伸びました。往復4時間、この時間はもっぱら読書です。最初はiPodにありったけのCDを入れて聞いていましたが即、飽きてしまいました。携帯ゲームもやりましたがアホらしくて削除です。月並みですが読書になりました。文庫、新書なら2日で一冊です。これがですね往復の車中はビジネス学習に最適なんて勝間和代みたいにとんがった女史のたわごとに一切つきあわず、日経も止めて「好きな本だけ4時間読み続けてイイよ」と頭を切り替えたら往復4時間の遠距離通勤がいっぺんに楽しくなりました。

 それでなくても自分の部屋には本があふれかえってるのにこの1年で150冊以上は積み上がりました。本棚はギュウギュウでベット脇に平積みです。最初は時代小説にはまりました。山本周五郎、池波正太郎、藤沢修平はおもしろすぎて駅を乗り越す恐れはたぶんにあります。まあ乗り越し度でいくと平岩弓枝の「御宿かわせみ」が一番多いかな。佐伯泰英は1日1冊でサイフが軽くなりすぎるので途中でやめました。軽いモノばかりでもなんだと、最近は「日本辺境論」の内田樹先生にハマってます。昔むかし岸田秀にハマったのと同じ感覚です。日常生活の人間関係や世界観のモヤモヤしたものが天蓋から光明が射し込むように解決していきます。アメリカの学者が書いた「やばい経済学」に通うじるものがあります。

 そして今日は「下流志向」学ばない子どもたち、働かない若者たちです。(講談社文庫525円)ワンコインで「そうそうそ〜だよな」電車の中でニヤニヤすること請け合いです。500円で一食抜いてこの本読むと、プチダイエットと理論武装で二重の満足が得られます。今借りてる事務所の下が学習塾ですが、そこの塾長曰く高校も頼んで入れてもらい、半年で引きこもり「中学2年生」くらいの学力の女の子がこれも頼んでAO入試で晴れて4月から大学生だそうです。大学行ってもついて行けないので引き続き家庭教師を頼まれてるそうです。こんな子どもたちはどうして生まれたのか答えはこの本にあります。電車の中吊りでしか知りませんが「愛子」ちゃん騒動を解くカギもこのへんにありそうです。ワイドショーのコメンテェターがぜったい言えない切り口がここにはあります。お薦めです。
posted by 鈴木広幸 at 12:55| Comment(41) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月09日

「日本は世界5位の農業大国」〜大嘘だらけの食糧自給率〜

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昨日は「郡山市ふれあい科学」にフィルムチェックに行って来ました。春休み特別番組ガンダム新体験「グリーンダイバーズ」を1週間だけ上映します。ここの科学館は郡山駅前の高層ビルの23階にあります。日本で一番高いところにあるプラネタリウムが売り物です。眺望も素晴らしくいつ行っても気持ちの良い施設です。ここで「ガンダム」ですから満席になることは請け合いです。

 とんぼ返りで東京に戻り中国農業プロジェクトの勉強会に出席です。講師は叶芳和氏で中国の環境問題の実態を既存のマスメディアには載らない鋭い切り口で語ってくれました。これはためになりました。そこで農業経営者副編集長の浅川芳裕氏から講談社α新書から出した「日本は世界5位の農業大国」〜大嘘だらけの食糧自給率〜という出版ほやほやの新書をいただきました。初版7000部が売り切れだそうです。早くも三版とはすごい反響です。中身は霞ヶ関を夜は歩かない方がいい結構ラジカルな内容になってます。
posted by 鈴木広幸 at 11:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月21日

ダイオウイカVSマッコウクジラ

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 先日(17日)、ダイナモピクチャーズの新コンテンツ内覧会がありました。今、話題の3D 映像を20年まえからやっていた老舗のCGプロダクションです。私が付き合っている企画営業部は若手中心です。普通内覧会をやる場合、ともすると社運をかけてみたいなことになりますが、ここはいたって自然体で若手メンバーだけの運営です。

 新作3Dムービーは「ダイオウイカVSマッコウクジラ」「ソニック&チップの恐怖の館」「超心霊ドウガ」の3本です。海底探査ものの「ダイオウイカVSマッコウクジラ」は上映時間8分と尺は短いが中身は相当濃くて3D、4D映像を作り慣れてるスタッフの力量が感じられました。そのほかにもインタラクティブアトラクションは2種類がご披露されましたがオジサンキャラが楽しい「会話システム」は若い女性におお受けでした。

 帰りに渡されたお土産が最高のギャグで中身は「よっちゃんイカ」(酢イカ)と鯨の大和煮の缶詰です。イカとクジラがこんな形でプレゼントされうとは思わずニンマリでした。
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2009年02月23日

天までとどけ物語(3)

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 今、入ってきたニュースでアカデミー短編アニメ賞を加藤久仁生監督の「つみきのいえ」が受賞したそうです。1977生まれの若い監督の快挙です。さて本題の「天までとどけ」ですがアカデミー短編アニメ賞を獲得したアードマンアニメーションとは制作費の折り合いが結局つかず、制作がすすめられなくなりました。すでに埼玉県にはクレイアニメーションで日本で初めて飛行機が飛んだ日を再現することで企画も通ってます。91年の4月からは本格的なスタジオワークが始まるはずでした。

 なんせ始まりが世界のアードマンアニメーションとのジョイントですから次がなかなか決まりません。そうこうするうちにプロデューサーのBISの星野さんから「純国産」で行きますとの連絡がありアニメーターを真賀里文子さんにお願いして監督は花津谷亮、撮影監督に大岡新一、照明が牛場賢二そしてプロデュサーに星野博志(BIS)IMAGICAの須田規夫、滝本章、ラインプロデューサーに利根川稔(BIS)とCM、特撮の最高の面々が集まって来ました。

 とにかく誰もIMAXなるものの経験はゼロです。90年の大阪花の万博にはIMAX施設が4館出ていました。ドーム3Dのソリッドあり、床下までIMAXのマジックカーペットありで、まさに博展映像の隆盛期を迎えていました。まずIMAXカメラでコマ撮りが可能かどうか?このへんからリサーチが始まりました。早速、トロントのIMAX本社に出向いてこのへんの確認作業に入りますが、IMAXカメラでframe by frameのコマ撮りをやるといっても、むこうはなかなか理解してくれません。小生もカメラのメカ的なことになると突っ込んだ説明ができず明確な回答が得られません。

 それにしても当時のIMAXはまだまだ小さな会社で、トロントのホテルからタクシーにIMAX社の住所を見せも「こんな会社あるのかな?」こんな感じでした。雪の降る12月で番地まできてタクシーがこの建物だと思う・・・と指さす方には5階建てくらいの雑居ビルがあります。世界のIMAXがこんなところに?当時はIMAXの名前が先行して勝手に自分で大会社のイメージをつくりあげていました。まさしく地味なビルの中にIMAX社はありました。早速、郊外の工場に案内されて所沢航空発祥記念館に納めるIMAX映写機がガランとした町工場で手作りされてる現場を見せられました。コンクリの床に無造作に置かれた映写機のパーツを見て、あんな巨大で高精細な映像を映し出すハードが、こんな町工場で手作りされたることが意外な感じがしました。(続く)
posted by 鈴木広幸 at 14:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月10日

「天までとどけ」物語(2)

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昔の名刺を調べてみたら「Peter Lord」と「David Sproxton」のが出てきました。1991年ですがなかなかオシャレなデザインです。彼らは実にアクティブで、ディビットは制作を打診している段階なのにカナダのIMAXに寄ってきて30秒ほどのテストピースを持ってきました。たしか現像をIMAGICAでやって、当時、国内唯一、平面のIMAXシアターがあった大阪の天王寺公園で試写をしたおぼえがあります。当時の天王寺公園は妙に活気があって屋外で自由な生活をされている皆さんが♪ピ、ポン、ポンと電子楽器をあやつって毎度カラオケ大会を路上ライブしてました。

 本題にもどります。どちらかというとアードマンアニメーションの作風は暗く沈んだティストで哲学的なテーマを扱ったものが多く、もう一方の米国のウィルビントンは明るく健康な的なイメージでした。ディビットが試作してきたテストピースはIMAXの巨大な平面画面を縦横に使い、最初にスクリーン上部から手だけが出てきて「おいで、おいで」と振ります。次は横から足だけ出てきます。あくまで引いた画郭で人形の本体は全身像を表さないで、スクリーンの巨大さをアピールします。今から思うとこの時点で彼らはIMAXとはなんぞやということを的確に捉えていたようです。

 ところが東京に戻ってきて会議をしていると、アードマン側の要求がだんだんきつくなります。きわめつけは制作費がポンと1億円も上がったことです。こっちは役所のお金で仕事をする体質が骨の髄までしみこんでましたから、総予算のオーバーすることは御法度です。彼らは自信たっぷりにピーターがアデデミー短編アニメ賞にノミネートされたので、この作品は今までの価値とはまったく違う・・・という論理でした。この情報を電通に話せば数億の金が集まると豪語します。こちらがいくら、その方法は役所の仕事にはありえないと説得してもムリでした。

 全体の絵コンテまでつくってもらっていましたが、最終的に話しは壊れてしまいました。今でもこのときの絵コンテが手元にありますが、これが実現してたら世界的ヒット作になっていた可能性十分です。そして1992のアガデミ短編アニメ賞を本当にピーター・ロードが「アダム」という作品で獲ります。90年には朋友のディレクター、ニック・パークが「快適な生活」と「チーズ・ホリディ」ですでにアカデミー賞を受賞していたわけです。

 チャンスは皆、公平に訪れる、しかしこれをつかむかどうかは、あなたの運と不断の努力と目的意識だそうです。こちらはビッグ・フィッシュを逃がしたことだけは確かなようです。ただこの後、意外な展開からきわめて優秀な国産人形アニメチームが誕生します。(つづく)

 
posted by 鈴木広幸 at 17:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月04日

「天までとどけ」物語(1)

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 今年も所沢航空発祥記念館のIMAXシアターで「天までとどけ」の上映が行われています。同館も1993年の4月3日の開館ですからもうすぐ丸16年です。「天までとどけ」は同館オリジナル作品で、日本で最初に飛行機で飛んだ徳川好敏大尉と日野熊蔵大尉の物語です。

 1903年12月17日に米ノースカロライナのキティホークでライト兄弟が初飛行に成功します。それからわずか7年で日本の空に飛行機が飛びます。これはすごいことです。いかに日本人の平均的基礎学力が優れていたか、やはり町人にまで浸透していた寺子屋などの教育制度に負うところが大きいようです。

 ところでこの作品、IMAXで初めて人形アニメーションに挑戦しています。私が総合プロデューサーを務めた関係で、制作の経緯は昨日のことのように鮮明に覚えています。最初は初飛行の物語を実写、平面アニメ、人形アニメーションと数案出ましたが、結局、当時、誰もやったことのないIMAXで駒撮りの人形アニメーションに挑戦することになりました。それは最初に1899年に横浜市こども科学館でIMAXドームを観たとき、えらい衝撃を受けました。当時、上映していたのが「ツー・ザ・リミット」でバレエの世界的なプリマ、ソ連のプリツスカヤの跳躍のシーンで初めて映画を観て「エクスタシー」を感じました。正直「こりゃ、かなわないと思いました」同時期に「ドリーム・イズ・アライブ」「ナイアガラ」「グランド・キャニオン」と今でも語りぐさの初期名作3本を観て、日本でIMAX作品をつくるなら、実写ではどうにも太刀打ちできないとひとり納得していました。そこであえてひとコマ、ひとコマづつ人形を動かしていく信じられないくらい時間のかかるフレーム・バイ・フレームの駒撮り手法にあえてチャレンジすることになりました。

 最初に手を組んだのが、後に「ウォレスとグルミット」で超有名になったア−ドマンアニメーションです。これは制作を受け持ったCMプロダクションのBISの星野さんの紹介で、ディレクターのピーターロード始め3人が来日して六本木で中華料理をつつきながら、お互いの構想を話し合いました。(つづく)

 
posted by 鈴木広幸 at 15:18| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月03日

プロジェクター研修会

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 昨日、府中市郷土の森博物館でビデオプロジェクターの研修会が開催された。これは最近、急速に進んできているプラネタリウムのデジタル化に対応した各社のビデオプロジェクターを一堂に集めて勉強会を行うというもの。府中の本間さんとリブラの鷲巣さんが現場の要望に即したツボを得た司会進行を行い、中身の濃いシューティングテストが実施された。

 会場の府中の森郷土の博物館には全国から熱心なプラネタリウム関係者が100余名参加し、テクノロジーの急速な進歩で年々、高解像度で安価なプロジェクターが開発されている現状を豊富なソフトを用いて解説された。通常のシューティングテストでは同一の画像をそれぞれのプロジェクターで投影する形態をとるが、今回は大中小、価格も50万円から千500万円まで多様な構成だったので、それぞれの特性をわかりやすく表現するため機種毎に別々のソフトが投影された。

 ちなみにここのドーム径は23mとかなり大きな部類に属する。早速、話題の機種の投影結果だが、皆が注目している4K解像度4096×2400の
ビクターDLAーSH4Kだが「GOOD!」の一言。1台出しでアストロビジョンの画郭まで持っていっても明るさは十分で、KAGAYAさんの「銀河鉄道の夜4Kバージョン」が問題なく表現されている。昨年の11月にサントリーミュージアムのIMAXでこの4Kバージョンを観てド肝を抜かれたが
プロジェクターもシッカリ後を追いかけてきているのが明白だ。これで本体価格が千5百万円でサーバー、PC、自作ソフト込みで3千万円とはかなりお値打ちである。

 それとDLAHD-350だが量販店では30万円台で買える民生機だが3万対1のネイティブコントラスト比で10mクラスのドームなら十二分に利用できる。それと兄弟機種のDLAー750はフレームが見事に消えてこれも相当のスグレものである。同機が60万円くらいで買えるとなるとデジタル機器に強くヤル気のある担当者がいれば、どこでもデジタルプラネタリウムが導入できる時代が来ているようだ。

 この他にもパナソニックの高輝度10000ANSルーメンプロジェクターTHーDW10000、シャッター内蔵型WUXGA解像度1920×1200F30新型プロジェクター、F10 AS3D 世界最小・最軽量のアクティブ3D DLPプロジェクター、それと横浜モバイルプラネタリウムの遠山さんのCG画像のデモも実施された。

 翻ってフィルム系大型映像も、画面の大きさの問題はばだあるが、プラネタリウから派生したデジタルのうねりが押し寄せて来ていることは確かなようだ。
協力:東京現像所(株)、日本ビクター(株)、ミックスウェーブ(株)、(株)リブラ、(株)オリハルコンテクノロジーズ、バルコ(株)

 
posted by 鈴木広幸 at 17:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月28日

供給過剰

 各地のシアターから21年度の作品選定の仕様書や与件資料が届いています。当社のような新参者の配給会社にとっては胃の痛くなる季節の到来です。かってはずいぶんあった随意契約も現在は皆無です。自治体の透明性が問題視される昨今ですから仕方のないことかもしれません。

 ただいづれも芸術作品と自負している「大型映像」を入札の金額だけで決めていいのかという、やるせない気持ちはいつもついてまわります。一般の商業映画のように「入ってなんぼ!」の世界の方がなんぼかスッキリしています。

 それにしても最近はジャイアント・スクリーン・フィルムが次から次と出来すぎです。去年は17本、その前が16本です。10年前は10本に満たなかった新作数がここに来て急伸してます。世界的にはIMAXシアターはまだまだ拡大基調がつづいているので、この数字もうなずけますが、日本国内では従来型のIMAXが半減した現状では、完全にシアター側の買い手市場になっています。配給側にとってはツライ厳冬期が続いています。そして2009年の新作リリース予定は22本という驚くべき数字です。

 当然この中にはシネコン+1向けのハリウッド作品「ハりーポッター」「スタートレック」「アバター」など「エッ、こんな作品まで」と云うくらいエンタメ系超大作がメジロ押しです。とにかく当社の使命である生涯教育としての大型映像にとって、節目の年になりそうです。
posted by 鈴木広幸 at 08:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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